2008.07.15 立身
11時からI家の七回忌。大阪から親族の方々が見えられた。
施主のお父さんは近所の出だが、大阪で身を立て、某業界の重鎮になった。
法話後、雑談。事業を継いだ施主の方自身もそれなりの地位にあり、よく講演会に呼ばれるという。


「どんな内容の講演をされているんですか」

「人生、生き方などについてですね。よく千人ほどの前でやります」

「じゃあプロですね。若僧ごときの話は釈迦に説法でした」


大うけ。

関西から来た人は反応がいい。うんうん聞きながら相槌を打ってくれる人が多いので、いつも法話が上手くいく。まあ手のひらの上の孫悟空なんだろうけど。


一服して境内の墓へ参る。照っていたが施主自身が日傘をさして下さった。帰り際、余った水を周りの墓にも手向けて手を合わせている。ここまではなかなか出来ないことだ。


碑にはこの人の親の華々しい経歴が刻まれている。
そういえばこの100軒足らずの島の寒村の大正生まれ世代からは、他にも有力政治家、某財閥系企業の重役、大きな事業を興した人など、なぜか大物が続々と輩出された。その黄金時代の人たちの太っ腹な援助のおかげで仏具もロクになかったような貧乏寺が今のように整備されている。
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