2008.07.13 知恵
先日、会館の控え室に喪主の方々がノートを持って、まるで葬儀屋さんの打ち合わせのような堅苦しさで来られ、

「何も分かりませんので教えてください。恥になるといけませんので」

と、お布施(通夜・葬儀・戒名料)について尋ねられた。
値段はない、お布施は料金ではない、戒名料というのがそもそもおかしいし、いわゆる「よい戒名」に見えるのは故人が寺の世話人もされたことがあるのでそれに合わせて付けさせていただいているのだと説明した。


そして今日挨拶に見えられた。気のせいか包みに違和感があるような・・・。
帰られてから確認。

「『戒名料』?あれほど言ったのに持って来られてるよ。・・・・え!?・・う〜ん、これはいくらなんでも法外すぎる・・・」


多めにくれたといったレベルではない。
多寡は関係ないといった人間がいうのもおかしいけど、本当に何も分からなかったのだろうか。親は寺の役までしていたのに・・。大阪に出ていた人だったが元々は地元の人なので葬儀にも親戚が大勢来られていた。それなのに全く誰にも相談してなかったのかもしれない。
それとも決まっていないと答えなかったことが却って要求しているように取られたのか?戒名料は受け取らないと言ってあるので返しに行くだろうけれど、普通の法事でも東京だの大阪だのの方からは、特にお金持ちでもない普通の家だろうにビックリするくらい頂くことがある。ひょとっしてこれが都市部の相場なのか?だとしたらクレイジーだ。

ふだん地域行事に馴染みがなくて、相談せずにその場で慌ててマニュアル見たりネットで検索しているんだろうというような人に限っていろんな面で見当はずれなことになりやすいし、僧侶に的外れな批判をぶつけることもよくある。例えば家族が亡くなった時、すぐに寺に連絡せずに葬儀屋に頼んだら、そこと契約しているマンション坊主が来てお布施欲しさだろうが葬式の導師を菩提寺にまかされたと嘘をつかれ、遺族に後でなぜ近くなのに菩提寺が来てくれなかったと逆切れされたというようなこともあったらしい。

現代でもお年寄りの知恵はまだこういう面では十分役に立つので傾聴すべきだ。まあある程度の歳になったら死後のことも言い含めておくべきかもしれない。いい歳した子どもでも経験が無ければ何も分からないもので、いきなり喪主になって慣れないしきたりに苦労しているのをよく見る。
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